一人暮らしの生活費は平均いくら?男女別に詳しくシミュレーション

作成: 2021.04.22

更新: 2022.02.06

一人暮らしをする場合は、あとで困らないためにも、あらかじめ生活費の平均を把握しておくことが大切です。


そこで本記事では、一人暮らしの生活費の平均額や、男女別に一人暮らしをシミュレーションした際の生活費などをご紹介します。


大学生の方はこちらの記事もあわせてご覧ください。

大学生の一人暮らしでかかる生活費はどれくらい必要か?平均額や費用内訳を調査

 

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一人暮らしの生活費の平均はどれくらい?


以下は、一人暮らし世帯の生活費の平均費用を表にしたものです。

(表は右スクロールできます)

費用項目 男性 女性
家賃 3万3487円 4万3832円
食費 3万9999円 2万9457円
水道光熱費 7493円 7874円
通信費 1万242円 6512円
外食 1万4762円 1万1042円
教養娯楽 2万3135円 1万1693円
家具・家事用品 3304円 5895円
被服及び履物 4222円 6866円
保険医療 2746円 3878円
交通費 3814円 3201円
その他の消費支出 1万7236円 2万192円
支出総計 15万2268円 14万5870円

▲出典:総務省統計局家計調査「第2表 男女,年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出(単身世帯)」、2020年

(※)単身世帯、34歳までのデータを使用


上記の表は、男女別に1ヶ月にかかる生活費を表にしたものです。表を見ても分かる通り、男性と女性で費用が異なります。男性の場合は外食費用が高いです。女性の場合は美容院やネイル、お化粧品の購入など美容にお金をかけていることが多い分、その他の消費支出が多いです。


表を見て分かる通り、一番高いのが家賃です。都心で一人暮らしをする場合、家賃は6万円〜7万円程度かかります。家賃は住むエリアや部屋の設備によって変わりますが、都心部と地方では2万円〜3万円ほど相場の違いがあります。都心に住みながらも家賃を下げたい場合は人気のないエリアを選ぶのがいいでしょう。


光熱費や通信費用も高いです。光熱費は電気代やガス代、水道費の合計額です。光熱費用は性別による違いはあまりありません。また、夏や冬はクーラーや暖房の利用で高くなります。光熱費用は水を出しっぱなしにしない、外出時にコンセントを抜くなどすると節約できます。


一人暮らしの水道光熱費の平均について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

一人暮らしでかかる水道光熱費の平均はいくらぐらい?内訳と節約法を解説! 

通信費にはスマホ代や自宅のインターネット代が含まれています。ほとんどの方が自宅にネット回線を引いたりポケットWi-Fiを借りており、自宅のWi-Fi環境を整えるため、費用は高くなっています。また、携帯代金は大手キャリアの場合月に6000円ほどで、格安SIMを使っている人は月に2000円程度で安く済みます。


他には、友人と遊んだり趣味の道具に使う教養娯楽費用やシャンプーやティッシュなど日用の消耗品、保険医療費、その他雑費などがかかります。


一人暮らしの家賃平均はどれくらい?


一人暮らしの家賃平均はどれくらいなのでしょう。これから家賃平均について詳しく説明します。


家賃は住む場所でだいぶ変わる

一人暮らしの平均家賃は住む場所で変わります。なかでも新宿や渋谷、港区、千代田区など東京の中でも人気があるエリアはとくに高い傾向にあります。逆に、荒川区や杉並区、北区などは安い傾向にあり、人気のあるエリアと比べて数万円ほど安いです。


参考までに、一人暮らしの方が住むことの多い1Kの間取りの地域ごとの平均家賃を見てみましょう。

地域 平均家賃
東京都千代田区 10万7600円
東京都渋谷区 9万6600円
東京都江戸川区 5万6600円
大阪市都島区 6万200円
大阪市天王寺区 4万9000円
福岡市博多区 4万5200円
福岡市城南区 3万500円
仙台市青葉区 4万1700円
札幌市中央区 3万8200円

▲出典:公益社団法人全国宅地建物取引業協会連合会「賃料相場」、2021年9月2日

都心から離れれば離れるほど家賃は安くなる傾向にあります。


収入から考える家賃の適正金額は?

家賃は収入額に見合った金額に設定します。家賃は手取り収入の3分の1の金額にするのが理想とされています。これ以上安い分には問題ないですが、これ以上高くなると他の生活費が圧迫されてしまい、家賃を払うのが大変になります。


家賃を手取りの30%として生活費のシミュレーションをしてみます。


まずは、手取りが15万円の場合は家賃は4万5000円です。この場合、上の表に照らし合わせると生活費の合計額が15万円〜16万円程度になります。


次に、手取りが20万円の場合は家賃が6万円です。この場合、上の表に照らし合わせると生活費の合計は16万円〜18万円程度です。若干生活に余裕ができます。


最後に、手取り25万円の場合はどうなのでしょう。家賃は7万5000円程度になり、生活費の合計は上の表に照らし合わせると、17万円〜20万円程度です。手取り収入が25万円にもなると、さらに余裕ができて貯金も貯まっていきそうです。


女性はセキュリティ面を考慮しよう

女性の一人暮らしではセキュリティ面に要注意です。下着泥棒、ドアの覗き込み、玄関の鍵の閉め忘れで忍びこまれる可能性など、さまざまな危険が考えられます。女性の一人暮らしは男性と比べて危険なことが多いため、セキュリティ面に考慮したアパートやマンションを選びましょう。


安全面を考慮すると、2階以上の部屋を選ぶことがおすすめです。1階に住んでいるとベランダから覗き込まれたり、下着を盗まれたり、酷い場合は忍び込まれる可能性があります。そのため、簡単には入れないような2階以上の部屋を選ぶことが望ましいでしょう。


オートロックもある部屋がいいです。オートロックとは、インターホンと連動する電気錠を備えており、玄関のドアの施錠や解錠を自動的に行うシステムです。オートロック付きのマンションやアパートの共用玄関ドアは普段はロックされているので、入居者や来訪者以外は簡単に入れません。


一人暮らしの生活費節約ポイント

本章では、一人暮らしの生活費を節約するためのポイントをご紹介します。


家賃を下げる

まずは、家賃を下げることです。家賃は固定費なので安ければ安いほど、毎月の節約額が増えます。


先ほども説明したように、家賃は手取りの3分の1が一般的です。とはいえ、他の生活費を考えると、手取り額が少ない場合は家賃を手取りの3分の1に設定しても十分に貯蓄ができません。そのため、社会人になりたてで一人暮らしを始める場合には、なるべく家賃は低めに設定しておいたほうが無難です。


食費を下げる

食費は固定費ではないため、節約できる費用です。外食が多い方は外食費だけで月に3万円〜4万円の出費があります。多い方はそれ以上です。


外食費用があまりにも高いと生活費を圧迫させたり、貯金ができません。ですから、1人で食べる食事はなるべく自炊しましょう。毎日の朝ごはんと昼ご飯は自炊する、付き合いのない夜ご飯は自分で作る、休日も外で買って食べないで自分で作る、などを心がけるだけで節約できます。


一人暮らしの食費の平均額について気になる方は、以下の記事もご覧ください。

一人暮らしの食費平均は3万円?男性・女性の平均や食費節約のコツもご紹介


通信費を下げる

通信費用も節約しやすい費用です。通信費用は大手キャリアで月に約6000円かかり、安いキャリアでは月に2000円程度かかります。


大手キャリアを使っている方は格安SIMに乗り換えることで節約できます。自宅にインターネット環境が備わっている場合はギガを減らして携帯代を下げるのがおすすめです。


一人暮らしで最低限必要な収入

本章では、一人暮らしをするのに必要な収入額についてご説明します。


一人暮らしの月収例

地方で一人暮らしをする場合、毎月最低限10万円は必要です。家賃は3万円程度に抑え、その他の費用も抑えてようやく10万円で暮らせます。


逆に、都内で一人暮らしをする場合、最低限12万円〜13万円程度は必要です。小さなワンルームでも家賃が4万円〜6万円程度かかるので、都内での一人暮らしは地方でのそれよりも数万円費用が多くかかります。


趣味や外食にさらにお金を使い、余裕がある生活を楽しみたい場合は、最低でも15万円〜20万円程度の手取り収入が必要になります。社会人の一人暮らしでは実現可能な金額ですが、学生のバイトだけでは達成が難しい金額です。


一人暮らしの貯金額

一人暮らしはお金がたくさんかかるとはいえ、貯金をするチャンスでもあります。


月の貯金額は手取りの20%が目安と言われています。手取りが15万円ならば月に3万円、手取りが20万円ならば月に4万円です。とはいえ、生活費の表を見て分かる通り、貯金をするためにはかなり節約しないと難しいです。


一人暮らしを始めるのに必要な初期費用

一人暮らしにかかる初期費用の平均は約50万円です。本章では、一人暮らしにかかる主な初期費用についてご紹介します。


一人暮らしの初期費用についてより詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
一人暮らしの初期費用の相場や最低費用は?初期費用計算の参考に

敷金

敷金は家賃1ヶ月〜2ヶ月分であり、借主が家賃を払わなかった場合の埋め合わせや、借主が物件を破損させたときの修繕費用に当てられます。家賃1ヶ月〜2ヶ月分なので、3万円の物件ならば6万円程度、6万円の物件では12万円程度です。


礼金

礼金は物件を貸してくれた大家さんに対して払う賃料の前払金です。大体家賃1ヶ月〜2ヶ月くらいの金額で、一度払ったら戻って来ません。これは東日本の習慣であり、西日本では保証金、敷引きなど他の名称で呼ばれます。


仲介手数料

物件を紹介してくれた不動産会社に対して払うお金で、上限は家賃の1ヶ月分+消費税です。


前家賃

当月分の家賃を当月に支払うことになっており、これを前家賃と呼びます。


保証会社手数料や火災保険料 

保証会社手数料は家賃の0.5ヶ月〜1ヶ月分で、更新ごとに1万円払います。また、火災保険料は1年ごとに4000円〜1万円かかります。


鍵交換費用

新しい借主が入居するときに鍵をつける費用で、大体1万円〜2万円です。


引越し費用

引っ越し費用もかかります。引越し業者に引っ越しを依頼すると、単身世帯で3万円〜6万円程度が相場です。

一人暮らしの生活費の平均を意識しよう!

一人暮らしの生活費用は男女によって違いがありますが、おおよそ月に15万円〜20万円近くかかります。これから一人暮らしを始める方は、ぜひご参考になさってみてください。


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一人暮らしを始めるタイミングについてお悩みの方は、以下の記事もご覧ください。

一人暮らしを始めるベストなタイミングはいつ?時期別に体験談をご紹介