一人暮らしの初期費用の相場や最低費用は?初期費用計算の参考に

作成: 2021.04.17

更新: 2021.10.14

初めて一人暮らしをする方は、一人暮らしの初期費用の相場が気になりますよね。

 

そこで本記事では、一人暮らしの初期費用の相場を賃貸・引っ越し・家具家電の項目に分けてご説明します。さらに、初期費用を抑えるコツもお伝えしますので、一人暮らしを始める方はぜひご覧ください。


一人暮らしにかかる生活費の平均については、以下の記事もご覧ください。
一人暮らしの生活費は平均いくら?男女別に詳しくシミュレーション

一人暮らしにかかる初期費用の相場は?

一人暮らしを始める際にかかる初期費用の相場は、おおよそ50万円と言われています。

 

本章では、以下3つの項目に分けて、一人暮らしにかかる初期費用の相場を項目ごとにご説明します。
 

  • 賃貸契約時の費用
  • 引っ越しの費用
  • 家具、家電、生活費にかかる費用


賃貸にかかる初期費用


賃貸を契約する際の初期費用の内訳と金額の目安をお伝えします。


(スマホの方は右にスクロールしてご覧になれます)

費用項目 費用相場 概要
敷金 家賃の1ヶ月〜2ヶ月分 退去時の修繕費等になる保証金。使わなかった分は退去時に返金される。
礼金 家賃の1ヶ月〜2ヶ月分 大家さんへのお礼として支払う。返金されない。
前家賃 家賃の1ヶ月分 入居する翌月の家賃を先に支払う。
日割り家賃 日割りした家賃分 月の途中に入居した場合に家賃を日割りして支払う。
仲介手数料 最高で家賃の1ヶ月分 契約者と大家さんを仲介してくれた不動産会社にお礼として支払う。
害虫駆除・消毒費 2万円〜3万円 入居前に害虫駆除や消毒をしてもらう際に支払う。
ハウスクリーニング 3万円〜5万円 退去時に部屋をきれいにするために支払う。
鍵の交換 1万5000円〜3万円 鍵を交換する場合に支払う。
火災保険 5000円〜2万円 火災の際に補償してくれる会社へ支払う。
保険会社利用料 家賃の30%〜100% 賃貸を借りる際に連帯保証人を立てず、保証会社を利用する場合に支払う。

大まかな初期費用の内訳と金額の目安は上記の通りです。ただし、記載した初期費用が全ての場合でかかるというわけではありません。

 

敷金礼金がない物件や保証会社を利用しない場合もあります。したがって、契約者の環境や契約する物件などによって初期費用の内訳が決まります。

 

さらに、敷金や礼金は、家賃の0ヶ月〜2ヶ月分という形で決定されることが多く、家賃が高い物件になればなるほど敷金や礼金の金額が高くなります。

 

たとえば、家賃が2万5千円の物件と7万円の物件でどちらも敷金が2ヶ月分かかるとすると、家賃2万5千円の物件の敷金は5万円、家賃7万円の物件の敷金は14万円です。家賃が4万5千円違うと、最終的には敷金だけで90,000円も初期費用に差が出ます。


引っ越しにかかる初期費用

一人暮らしの引っ越し費用は、同一市内に引っ越すのか、県外に引っ越すのか、荷物の量はどのくらいなのかなどの条件で決定されます。
 
同一市内の引っ越しであれば最低1万5000円程度、県外への引っ越しですと10万円程度の費用がかかる場合もあります。
 
2月〜4月の繁忙期に引っ越しをすると、引っ越し料金は高くなります。逆に閑散期に引っ越しをすれば費用を抑えることができます。
 

家具・家電・生活用品にかかる費用

一人暮らしで必要になる家具・家電・生活用品の目安の金額をお伝えします。

まず生活用品についてですが、掃除用具や、キッチンで使う調理道具などは、ほとんどすべて100円ショップで購入できます。

一人暮らしを始めるときにすべての家具家電をそろえていなくても大丈夫です。最初は必要最低限のものだけを購入し、徐々に買いそろえていくことをおすすめします。

以下はそれぞれ家具、家電の費用相場です。

家具 費用相場
2000円〜
ベッド 1万円〜
寝具 5000円〜
ソファ 1万円〜
収納棚 3千円〜
カーテン 3000円〜
カーペット 3000円〜

家電 費用相場
冷蔵庫 1万5000円〜
洗濯機 2万円〜
テレビ 2万円〜
炊飯器 4000円〜
電子レンジ 6000円〜
ガスコンロ 1万5千円〜
エアコン 4万円〜
照明 3000円〜
掃除機 3000円〜

防犯にかかる費用

女性が一人暮らしをするとなると気になるのが、防犯面です。防犯に関する商品の費用相場をご紹介します。

窓の冊子に取り付けて窓を開かなくする補助ロックや、窓から不審者が侵入してきた際に鳴るウィンドウアラームなどは比較的安いです。しっかりとしたセキュリティ体制を整備したい方におすすめです。

費用項目 費用相場
モニター付きインターホン 1万5000円〜
窓の防犯フィルム 2000円〜
窓サッシ用補助ロック 1000円〜
ウィンドウアラーム 2000円〜
盗難・盗聴防止センサー 3000円〜
スマートロック 2万円〜
防犯カメラ 1万円〜

初期費用を抑えるコツとは?


本章では、初期費用を抑えるコツとして、以下8つのポイントをご紹介します。

 

  • 敷金礼金が安い物件を選ぶ
  • 敷金礼金ゼロ物件を狙う
  • フリーレントの物件を選ぶ
  • 仲介手数料が安い不動産会社を選ぶ
  • 賃貸の契約が少ない期間を狙う
  • 害虫駆除や消毒をしない
  • 家具家電を中古で購入する
  • 大家さんに家賃の交渉をする


敷金礼金が安い物件を選ぶ

「築年数が浅い」、「商業施設に近い」などの好条件を持つ物件は人気があるので、敷金礼金が高くとも申し込みが殺到します。


逆に、「駅から遠い」、「築年数が古い」などの条件を持つ物件は人気がありません。これらの物件は、入居してもらうために敷金や礼金を安めに設定しているケースが多いです。


敷金礼金が安めに設定されている物件を選ぶだけで、初期費用を数万円抑えることができます。


敷金礼金ゼロ物件を狙う

賃貸物件の中には、敷金礼金ゼロの物件も存在します。敷金礼金ゼロの物件であれば、かなり初期費用を抑えられます。


ただし、「駅から遠い」、「築年数が古い」などの理由であまり条件のいい物件ではない場合も多いです。

 

フリーレントの物件を選ぶ

フリーレントとは、入居から一定期間の家賃が無料になる制度のことです。少なくて2週間、多いと2ヶ月間くらいの家賃が無料になるので、かなり初期費用が抑えられます。

 

しかし、フリーレントの物件は人気がない物件であるため、初期費用が抑えられるという名目で人を呼び込もうとしている面があります。

 

フリーレントで気になる物件がある場合は、あらかじめ不動産会社に物件の詳細を聞いてから契約することをおすすめします。


仲介手数料が安い不動産会社を選ぶ

不動産会社は、仲介手数料を最高で家賃の1ヶ月分まで設定できます。しかし最近では、仲介手数料を家賃の半分以下に設定している不動産会社も少なくありません。

 

不動産会社は仲介手数料を家賃の1ヶ月分以上請求できません。請求された場合はすぐに契約せず、不動産会社に1ヶ月分にするよう申し出てみてください。

 

賃貸の契約が少ない期間を狙う

賃貸契約が多い繁忙期が1月〜3月。逆に賃貸契約が少ない閑散期は5月〜8月の期間と10月〜12月の期間です。

繁忙期には、多くの人が物件を探しているため、家賃を下げたり礼金をカットしたりする必要がありません。

 

しかし、閑散期は物件を探している人が少ないので、家賃を下げたり礼金をカットしたりして入居者を集める大家さんも少なくありません。


賃貸契約が少ない閑散期を狙って物件探しをすれば、交渉次第で家賃を下げてくれる場合もあります。

 

害虫駆除や消毒をしない

初期費用に含まれる入居前の害虫駆除や消毒代金は、絶対に払わなくてはいけない費用ではありません。


初期費用の見積もりを不動産会社に提示してもらう際に、すでに害虫駆除や消毒代が含まれていることがほとんどです。


家具家電を中古で購入する

新品ではなく中古の家具家電を購入することで、家具家電費用を抑えることができます。中古で家具家電を購入する場合、新品の半分以下の費用で一式そろえることも可能です。


たとえば、リサイクルショップで中古の家具家電を購入する場合、以下のような価格が目安です。新品よりも安く購入できるので、中古品が気にならないという方は中古品の家具家電を購入するのもありかもしれません。


費用項目 費用相場
冷蔵庫 8000円〜
洗濯機 1万円〜
電子レンジ 3000円〜
テレビ 1万円〜

大家さんに家賃の交渉をする

不動産会社と賃貸の契約をする際、大家さんと家賃の値段交渉をしてもらうよう頼むことで、家賃を下げられる場合があります。

 

時期にもよりますが、先ほど紹介した賃貸契約の閑散期であれば、家賃を下げてくれることもあります。


初期費用の相場を参考に楽しい一人暮らしを


一人暮らしを始める際にかかる初期費用相場は約50万円です。本記事でご紹介した節約のコツを駆使して、一人暮らしの準備を楽しんでみてください。

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